自分史本:亡くなった両親の思い出を、弟妹に向けて(50代女性)

『沈丁花の香る家』

著者:西山悦子さま

発行年月:2017年12月

仕様:ソフトカバー A5サイズ 140ページ 見返しつき

内容:文章、写真、間取り図、年譜 

ご両親が亡くなってから15年以上が経過して、「おもに弟妹に向けて、長女の自分が憶えている父と母のことを書き残したい」と思って書かれた家族の記録です。

約半年かけて執筆され、12本のエッセイを書き上げられました。

表紙は、家族と暮らした家に咲いていた「白い沈丁花」のイメージ写真で構成しました。

ギャラリー

表紙
沈丁花の香る家・裏表紙
裏表紙
A5サイズ(148mm×210mm)・右開き
背幅は約8mm
見返し

著者の声

自分史についてどんなイメージを持っていましたか?

「自分史」の字面だけを見て、自身が生まれてから現在までの人生をすべて書かなければいけないもの、高齢者がやることと感じていました。

また、いいことばかりあればいいけど、失敗したことや、あまり人に言いたくないことがあるけど、そこも書かなければいけないなら、ハードル高いな~と思っていました。

●実際に取り組んだ今、「自分史」に対してどう感じていますか?

「自分史」の書き方、表現については、とても柔軟であることを感じました。

若い方が数年前を振り返っての「今の自分史」、今だから書けること、その時点の思いを書き残すことは、先々の自身にとって大切なことだと感じています。

1冊ではなく、人生に何冊あってもいいと思います。その時にしか書けないものに、価値があると感じます。

書き方のルールやアドバイスなど、素直に受け止めるには、講師の方との相性も大きいと思います。その出会いも大事。

本づくりを決めたきっかけは?

自分史とは、何かを成しとげた人のものだと思っていましたが、人に誇れるものではなくても、自身のふりかえりができること、そして、自分の周りの人に小さな歴史を形として残せることから。やってみたかったことが、実現できそうだったから。

自分の文章について、どんなことでお悩みでしたか?

日記やブログに書いてきましたが、自分の中で書きたい!と思っていることを、テーマを決めてまとめることができませんでした。学生時代、原稿用紙に書いていた頃のルールも忘れていました。

●書き上げた感想をお聞かせください。

ものを書くときの下準備をすることで、ひとつの文章が迷わずに書き上げられること、プロットの段階で様々なエピソードがよみがえって、嬉しかったり悩んだりしてまとめることができました。読み手を意識した文章の書き方を学べました。

●本にしてよかったと感じることは?

  • 本が好きで、少女の頃から、自分で本を出したいとおもっていた夢が叶ったこと
  • 文章をまとめながら、懐かしかったり、反省したり、恥ずかしかったりと色々な思いと向き合ったこと
  • 本づくりを学べたこと
  • 最後まで作り上げることができ、達成感を得たこと

●本を見たご家族の感想、反響はいかがでしたか?

きょうだいは、各々の立場で様々な想いがあったのだなぁと感じました。

写真提供してくれた従姉のお姉さんからも「本にして、すごいね。良かったね」と手紙を貰いました。